MK08 [ジョア] Joie WOMACK SVV-1486 217 (Indian tan/38)
[ジョア] Joie WOMACK  SVV-1486 217 (Indian tan/38)
[ジョア] Joie ALLISON ROAD


[ジョア] Joie ALLISON ROAD

3 [ジョア] Joie WOMACK SVV-1486 217 (Indian tan/38) 3 [ジョア] Joie ALLISON ROAD 8


自分の主人なら甥のためにも主人に相違ないと合点したものらしい。 三年間一生懸命にやれば何か出来る。 生れてから東京以外に踏み出したのは、同級生と一所に鎌倉へ遠足した時ばかりである。 神楽坂を半分に狭くしたぐらいな道幅で町並はあれより落ちる。 何がアハハハだ。 その時分はどんな仕掛か知らぬから、石や棒ちぎれをぎゅうぎゅう井戸の中へ挿し込んで、水が出なくなったのを見届けて、うちへ帰って飯を食っていたら、古川が真赤になって怒鳴り込んで来た。 清に聞いてみた事はあるが、清は笑って答えなかった。 仕方がないから、のそのそ出てきて実はこれこれだと清に話したところが、清は早速竹の棒を捜して来て、取って上げますと云った。  母が病気で死ぬ二三日前台所で宙返りをしてへっついの角で肋骨を撲って大いに痛かった。 うとうとしたら清の夢を見た。 それでも妙な顔をしているから何を見やげに買って来てやろう、何が欲しいと聞いてみたら越後の笹飴が食べたいと云った。 こっちは同じ所作を十五返繰り返している。 どうか置いて下さいと何遍も繰り返して頼んだ。 新体詩などと来ては二十行あるうちで一行も分らない。